ネリーのおやつ

ボッサリした日常をざっくりと ブログは短くオヤツ的なスナック感溢れるカンジで

天国と地獄

ずっと探している本がある。
『天国と地獄』という仏教のマンガだ。
おばあちゃんのボロ家の2階にあって、娯楽の無いばあちゃんの家でワタシら姉妹はいつもそれを読んでいた。屋根裏からドドド…とネズミの走る音がする家で、昼でも薄暗い。相乗効果抜群だ。
大判のハードカバーの薄い本で、天国の章と地獄の章に分かれていた。
天国の章では、長い箸でお互い食べさせ合っていたり、何と言っても地獄の章で、八大地獄について事細かにマンガで再現されていた。怖い、恐ろしすぎる。
悪ぃ事すっとこうなんだぞ!と散々脅されたが、行く度に読んでしまう恐怖の書であった。
お寺さんからいただいたもので、色々探したが出てこない。
おばあちゃんの家はワタシが小学校の頃に無くなってしまった。



朝4時に起きて走っている。河川敷を往復20キロほど。(……ちょ、超人がいます。アスリートではないので、2キロです。片道。指摘されるまで気付かなかった。あーもー詐称疑惑だわー。はずかしー。ありがとうございましたー。)


先日、娘上がついて行きたい、と言い出した。イヤだー。
朝の貴重な読書時間をジョギングに当てているので、自分のペースで走りたい。
ウォーキングと違って、話をする余裕も無いので、楽しくないかもよ、と言っておく。
ワタシのペースで行くので、ダメそうだったら歩くか途中で待っているように話して、出発した。
後ろから足音が聞こえなくなると振返って見る。ワタシが振り返ると慌てて走り出す。
何度か繰り返して、折り返し地点まで来た。
ついてきたものの、しんどそうだし、ワタシのペースも狂ってしまったので、近くの白山さまの神社を通ってウォーキングで帰ることにする。
その白山さまの池が、蓮の花で満開だった。神社だけど。




どのくらい大きいか、と言うと
このくらい。
大きな蓮の葉をはじくと、水滴がピンポロピンポロ生き物のように走り回る。
とても楽しい。



この寄り道で、その本のことを思い出したのだ。神社さんだけど。
幼稚園から小学校までのワタシに、倫理観を単純に強烈に叩き込んだ本だった。

死後の話をあの本で学んだはずなのに、おばあちゃんはずっとおばあちゃんで、ずっとあのボロ家にいてくれるものだと思っていた。
あの本もずっとあそこにあるもんだと思っていた。
なので、今年のお墓参りは、おばあちゃんにあの本を下さい、とお参りしよう。

この本を探すと出てくる『地獄』と言う本。持ってるんだけど 笑 あれじゃないんだよ〜
マンガなの。すごく細かく書かれていて、絵柄は手塚治さんみたいな。
あ〜読みたい!





この記事を書いた後で拝見させてもらったら、お休みが解除されていたので、よかった〜と思ったらちっとも良くなかった。なんでそんなことする人がいるんだろう?
どんな思いで再開されたのかと思ったら、読みたいので待ってます閉じないで下さいなんてワタシの想いがあんまり脳天気に思えてきて消した。
その前に入れ違いでご本人にその記事で見てもらっちゃってたんだけど 汗 

やるせない。