ネリーのおやつ

ボッサリした日常をざっくりと ブログは短くオヤツ的なスナック感溢れるカンジで

星を行く船

矛盾
娘上が足を擦りむいてヒーヒー言っているので見てみた。
大した事は無い「死にゃしねーから(ワタシの治療基準)ダイジョブダイジョブ」
娘上は非常に不服そうに

…すごいかすり傷…さらりと流すけどさ。


先日晩酌をしていた旦那さんが、真面目な顔で相談というか宣言した。
nicoちゃん、こんな事言うのもなんだけど、俺はさ、将来、宇宙の果てを観測するシャトルで、先行きがわからず片道の燃料しか持たないような、それでも宇宙を解明する人員を募集していたら、それに乗りたい。それに乗って行ってしまうと思うんだ」
…お、おう。
「………信じてない?」
いやいや、旦那さんが天文好きなのは知っているし、前からたまにそんな風な事を言っていたのでそう言う気持ちがあるのも知っている。全くの夢物語でない可能性もあるだろうことも。バカにしてる訳でもない。
でもこれ、なんつっていいのか、さっぱりなんだけど。
1年後2年後10年後に決まっています、と言われたら出る言葉もあるんだろうか?
そこで娘上が「やだー!パパ行かないでー!」と。
旦那さん「…ありがとう。でもごめんね。」
あれ?何これ??ナニこの展開。う〜ん、すごいね、娘っつーのは的確に空気を読むね。
手持ちのカードを見てみる(古)『素敵な夢ね』『行かないで』『まぁ可能性として』『知ってる』『よし!行って来い!』『生活費と保険について考えようか』
無難なカンジで「前に聞いた事あるから、うん。」と言うと、旦那さんはいまひとつ納得いかない顔で、宇宙について語り始めた。
『こんな事言うのも何だけど』は、何にかかっているのかしら?
お前達を捨てて夢を追う事を許してくれ、とかか?正直、旦那さんがそういう考え(なんもかんも捨てても宇宙を解明したいぜ) を持っているのはうれしい…ん〜?いいな、と思う。ワタシだったら言わないで胸に秘めておくが。
夢と実行の間には深くて暗い溝がある。
現実とは別に、夢想することは自由だ。
かといって「いいよいいよ、行っといでよ。割と平気」みたいに言ったら、男の沽券に関わったりすんだろな。
でも「行かないで〜」なんて思っても無い事を言えないワタシと旦那さんの間には、深くて暗い溝がある。


以前一緒にTVを見ている時に、ある有名進学校の特集をやっていて、そこが自分達で学校のトイレ掃除をするのが伝統、というのをやっていた。
ワタシは、自分で掃除すれば汚さなくなるしね、いいんじゃね?とありきたりに思って見ていたのだが、旦那さんは「げぇぇ〜東大京大に行くヤツ等が便所掃除なんか将来やるわけねーじゃん」
出た!選民意識!!
………その便所掃除を毎日やってる人を目の前にソレ言うか?
この坊ちゃんが!!!
と内心思っているが、言わない。「まぁそのトイレ掃除をしているのがワタシなんだけどね、フフフ」くらいで。
言わない自衛。


などと書いてストップしていたら、ここ半月、ワタシは旦那さんに無視されているんだなーコレが。
その前の2週間、ワタシの仕事がフルタイムになって真剣に忙しい時期だったのだが、その時に旦那さんにある提案をされて断った。
それが沽券に関わったんだろうな〜。いつもならうまくかわすんだけど、結構無碍に断ったんだろうな、ワタシ。
そしたら無視ですよ。
ノ〜〜〜〜〜!
付き合いはじめから新婚の頃まで、地雷を踏んで無視展開が一体いくつあったのか。最長3ヶ月とか。
無視されるとめんどくさいが結構平気、というワタシの態度も悪いんだろうなー、でもごめんねって言えない。
だってワタシ悪くないもん。30センチ定規で言うと2ミリくらいしか悪くない。(コレがダメなのか)
無視って陰険な上に生産性も無くただただ居心地が悪いだけでものすごい損だと思う。
自分だけが傷ついて、この痛みを思い知れ、みたいなカンジが…。
極端なことを言うと、人はわかり合えない。
性格も大して変わらないから、総合してうまく付き合ってくしかないと思うんだけど。
はぁぁぁ。


無視が始まる前に旦那さんが
「なんかさ職場のほとんどの夫婦が仲悪いんだよね。みんな離婚寸前。うちみたいなの珍しいんだよ。」
びっくりして旦那さんをしばし見つめてしまった。
「ビックリするだろ?みんなそんなもんなんだよ。うちは仲良くていいねって言われるよ。」
ビックリしたのは、旦那さんが仲良い認識なんだーって事だったんですが、言わぬが花なのです。