ネリーのおやつ

ボッサリした日常をざっくりと ブログは短くオヤツ的なスナック感溢れるカンジで

ショッキング…

ワタシは毎朝4時〜5時半くらいに起きる。
冬は、ちょっと早めに起きて、リビングダイニングを暖めておく。
昨日も、4時に起きて床暖房とストーブをつけヤカンをセット、加湿器を入れて、サーキュレーターを回した。
ほんで、金魚の水槽のライトをつけると朝の準備が完了する。
朝食を作る前に、水槽を覗き込んで、「おはよー」などと言ったりする。
今日も一段と寒いけど、そろそろ水換えしようか。きっと寒いだろうなあ、などと考えていると、

2匹いる金魚の、パンダちゃんが、ほっぺちゃんを追いかけ回している。パンダちゃんは凶暴なのだ。
「また〜、ほっぺちゃんいじめるんじゃないよ、パンダちゃんめ〜!」
と近づいた拍子に、パンダちゃんがほっぺちゃんのほっぺをぐいっと押し上げたように見えた…

あ、ほっぺちゃんのほっぺが…食べられちゃった。

あ〜っと思っている間にも、どんどん白くシワシワになって行く萎んだほっぺと、反対側のほっぺが血だまりに。

水泡眼のほっぺちゃんは、娘下が選んだ。
色々下準備をして「よし、金魚ちゃんを飼うぞ!」と行った金魚屋さんで、ワタシは福ダルマを2匹、娘上は丹頂を2匹選んだ。
娘下は水泡眼を見て「このほっぺの子かわいいね〜」などと言っていたが、これ以上はさすがに多いし、慣れて水槽を大きくしたら飼おうね、と言って帰った。
帰って金魚を放すと、じっくり見ていた娘下が
「わたしのほっぺの子がいない〜〜!!!」
とひっくり返って泣いたので、次の日慌てて迎えに行ったのだ。
色々病気もあって、尾っぽが取れても塩水浴や抗生剤で再生したパンダちゃん、尾ぐされしても治療して治ったほっぺちゃんが残った。
4〜5センチだった身体も、15センチくらいに大きくなり、病気もしなくなり、すっかりうちの金魚になっていたのに。

ふくちゃんが食べれなくなって痩せ細って死んじゃった時も相当辛かったが、ほっぺちゃんの姿も痛々しすぎて辛い。

慌てて塩水浴の準備をし、抗生剤を入れる。ヒーターを確認。

寝ている娘下に「ほっぺちゃんが大変!」と声をかけると、飛び起きてくる。

「ほっぺちゃんのほっぺが…こら〜!パンダちゃんんん!!!!」怒る娘下。

パンダちゃんは凶暴で、よく水草を引っこ抜いたり、ほっぺちゃんを追いかけ回したりしていたが、尾っぽを食べたり身体を壊すようなことはしてこなかったのに…エサの量が少なかったのかな、水槽が小さくなってストレスだったのかしら…などと悲しい事を考える。

昼過ぎには、ほっぺちゃんは斜めになってハクハクするだけになってしまった。

ふくちゃんの口が腐って落ちた時も、パンダちゃんの尾っぽのように再生しないかと祈っていたがだめだった。
ほっぺちゃんのほっぺも再生しますようにと祈る。

次の朝になって、あっという間にほっぺちゃんは死んでしまった。

「たまちゃんとおたまちゃんとふくちゃんとカマちゃんのとなりにうめようね」
娘下は、うちにいた金魚の話をするとき、必ず全員の名前を言う。
ついでに春から秋にかけてうちにいた、カマキリまで仲間入りしている。
木の根元に身体を埋めて、お線香を上げる。
「ほっぺちゃんどの天国いくのかな?」
「金魚の天国じゃね?」
と言うと
「パンダちゃんひとりになってさみしいね〜」もう許している。
「パンダちゃんは当分1人でいいよ。アイツはさびしがったりしないね」と憎まれ口をきくと
「きんぎょちゃんはしばらくいいね」という。
そうだな〜新しい子もいじめそうだしな。

寂しい年末になっちゃったな、と思いながら、水槽を洗う。
アラレが降るほど寒い日で、手がかじかんだ。