ネリーのおやつ

ボッサリした日常をざっくりと ブログは短くオヤツ的なスナック感溢れるカンジで

言い伝え

言い伝え1
晦日の最後の掃除はトイレ掃除と決まっている。実家では。
ワタシもなんとなくそれに習っているのだが、我が家には言い伝えがあり、それが
『大晦日の便所掃除の後、最初に便所を使った者はお尻にデキモノができる』
というものだ。
小さい頃から粛々と言われてきたのだが、多いに疑問があった。
晦日に便所掃除をしなかったらお尻にデキモノができる、とかなら教訓的な意味でわかるが、なんで綺麗にしたトイレに入ってデキモノできなきゃなんないわけ?神よ!
せっかく綺麗にしたんだから入るなってこと?無茶言うな。
とか思いつつも、大晦日に便所掃除が終わった後に一番先に入るのは父の仕事であった。
父曰く「お前らの尻にデキモノができたら可哀想なのでこれは家長の仕事である』
そんな大層な話かな、と。
この言い伝え、父の家から伝わったモノらしいのだが、母も「そうなのよ」と言うので結構一般的なものなのかと思っていたら、友人知人誰も知らない。大概「え〜?」と言われて終わる。
モヤモヤしつつ、ワタシはこの言い伝えを胸に秘め、大晦日の最後に便所掃除をし、一番先にトイレを使用する。
なんでこんな事を書いているのかな、と言うと、今年の正月にワタシのお尻のほっぺにぽちんとデキモノができてなんかちょうど座ると痛くて「くそ、言い伝えが…」と身にしみたからなのだが。
そんでよく考えてみると、お正月のカロリーオーバーの食事のせいなのではないか、と思ったからなのだった。


言い伝え2
娘上が産まれた時に、母が心配したのは
「あらやだ、夏男さん酉年!?娘上ちゃん酉年だから、酉が2代続くなんて…酉年が3代続くと家が滅びるのよ。義母さんがよく言ってたわ〜」
でたよ、また父方の祖母の言い伝えだよ。(祖母が丙午で父の弟が午年だったのだ)
…どうでもいい、どうでも良いが、気になる。
干支が3代続くと家が滅びるって、家が滅びるってどんな最後なん?
正月に干支の話になって、またその話題が出た。
姉曰く「滅びようにも、うちら二人とも家出ちゃってんだから、滅びてるしすでに。」
いやいや、うちの旦那さんと娘上だから、うちが後1代酉が続くと滅びるんじゃね?
「家関係で滅びるんなら、八つ墓END?」
「横溝ENDかー」
おあつらえ向きに娘上は横溝ヘア(昭和のパッツンおかっぱヘアそれは悪魔の手鞠歌)じゃあ旦那さんが沼に逆さ全裸開脚で…(それは犬神家)
という話をしながら、iPadで「干支 3代」で検索してみると
『干支が3代続くと縁起がいいって〜』とか良い事しか載っていない。どこにも滅びるのほの字もない。
……ばーちゃん。


父方の祖母は60歳で脳梗塞で倒れ、入院中に何度も梗塞がおこってずっと入院したまま寝たきりで意識がはっきりしないまま長患いで亡くなった。
なので、お見舞いに行くと感情失禁になり泣きながらワタシの手を握る痩せこけた手の印象ばかりが強くて怖かった。
長患いでその印象ばかりが強くてずっと忘れていた。
怖い、とばかり思っていた祖母が、ちょっと面白い人だった事を。
父が祖母を、それこそ言い伝えんばかりにものすごく美人の自慢の母だったと繰り返し言うのを、このマザコンが、と流していたのだが、確かに綺麗な顔だったがなぜかドリフの雷様みたいな変なパーマをあてていた祖母は、小さなワタシ達が遊びに行くと新幹線のお子様ランチのトレイにプリンカップでチキンライスを盛り旗まで立てて迎えてくれた。デザートの苺はガラスのレストランでしか見た事のないパフェカップに盛られていて、とても洒落ていた。
喜んで食べていると、それをじーっと見ている祖母と目が合う、すると祖母は変顔をするのだ。ぎゃはは、と笑うと満足そう。
家中の柱や戸棚にペンでメモ書きをして真っ黒にしてそのまんま、とか。
TVを見ていても、面白い人が出るとすぐ真似する。
とりあえず笑いを取る人だった。
ほんとに小さかったのであんまり憶えていないのだけど。
ちょっとしたイタズラをしてニヤッと笑う、言い伝えもそんなものだったのかもしれない。
父や母が真面目に受け取ってわーわー言うのを、ニヤッと見てたんじゃないかなぁ。


ほんで先日からHatenaのトップページのはてなのサービスからダイアリーの項目が消えちゃったんだけど…
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ここからダイアリーに飛んでたんだけどな。Myはてなのブログからになっちった。
ダイアリー10周年とか言いつつ…なんか…。