ネリーのおやつ

ボッサリした日常をざっくりと ブログは短くオヤツ的なスナック感溢れるカンジで

才能なのか

娘上がまだ首も座らないバブだった頃。
寝ている娘上に子守唄を歌っていると、寝ているのか起きているのかワタシの歌に合わせて「うう〜ああ〜」と口をとんがらせ、喃語とはまた違って明らかに歌っている、という事が度々あった。
その様子をビデオに撮りながら「歌ってる!天才かもしれない!」となどと言っている、ワタシのまだ希望に満ちあふれた、今となっては鼻で笑っちゃうような肉声が残っている。
娘上は確かに言葉は早かったが、数年後「♩じゅうご〜じゅぅぅはち〜♪」などと歌に合わせないと算数が解けないと言う、うるさい上にアホな娘に仕上がった。
なんだかな、と思っていたら、この2年生の2学期にしてはじめてその才能が開花した。
夏休みに何となく聞かせていた『九九の歌』をサラッと憶えて、2学期で九九が始まる前にそらで言えるようになったのだった。
「そんなの当たり前ザマス」というお母様もいらっしゃるだろうが、とにかく入学以来あいうえおから足し算引き算何から何まで赤点娘だったので、ワタシが憤怒の勢いで口を出さずにやり遂げた事が、暗雲が割れて光り差し込むような驚愕の奇跡であった。そこまでか。
しかし、娘上がやっぱり娘上であるようで「じゃあ、8×7は?」などと聞くと「え〜とね、ちゃらららっらっ♪はちいちがはちっ↑はちにっじゅうろくっ↑ちゃららんらららん♪……」(なんか語尾が上がる爽やかな歌なのだ)はじめっから歌わないとわからない上に間奏までまで入ると言う…早くも萎れてきたか


まぁ、そんな娘上なのだが、1年生の頃学校の眼科検診で紙をもらって来た。
視力か……。目(も)悪いか…。
ワタシが近眼なので気をつけていたのだが。ちなみに旦那さんは40過ぎにして両目1.5である。ワタシの目の悪さを聞いて旦那さんが「全然勉強もしてなかったのになんで…」と漏らしたのを聞いていた。見たんかい!ワタシの青春時代を!!してなかったけども。
そうそう「ためしてガッテン』で5日で視力が上がる!回を見て、ドライアイ対策でさっそくムコ多糖類の分泌を促す点眼を始めたのだが、今日で5日くらい経っているのだけれどよくなっているのか今ひとつわからない…左0.03右0.07なのでコンタクトを外すと床がよくわからない、ホワホワして見える。それがどれくらいになったら見えると言うのか…と言う事にさっき気付いた。まぁいいや、目が乾かなきゃ。いいんだいいんだ。
娘上の事だった。
そんなわけで、娘上を眼科に連れて行った旦那さん、帰って来て「ちょっと聞いてくれ」と。
「あ!?何?メガネ必要??そんな悪かった???」と尋ねると
「違う!コイツ、視力検査で右と左をよくわかってないだけだ!!!」
…………目が悪かったんじゃなかったんだーよかったー(お花畑に逃避)
その時はそれで納めたのだが、2年生の検診でも眼科の紙をもらって来た…。
オイイイイイイ!!!


黙っていたが、娘下は音痴である。別に黙っていてもいい事だが。
娘下は、負けず嫌いで頑張るタイプ。プライドも高い。
3歳頃、娘下が一生懸命話しかけているのをてきとーに聞いていた、ふと話が止んだので「?」と思ってみて見ると
ものすごい怒りの表情をした娘下が精一杯怒った声で

ないがしろにされて真剣に怒っていたので、「ごめんね、ちゃんと聞かないでママが悪かった。でも打ったりしたらだめだよ」などと言いつつ、内心『ぶ、打つって真剣に怒ってるのに…ぶつじょだって…ぐふふふふ』笑い転げていた。
なので、うっかり旦那さんが「お前音痴だな」などと口を滑らせた日にゃぁ、それまで楽しそうに歌っていた顔が瞬時に凍り「…音痴じゃない…音痴じゃないもん」と突っ伏して泣き出した。以来うちでは禁句となった。
その娘下がピアノを習い始めた。幼稚園でやってるヤツだ。本人が「やってみたい」と始めたのだが、初日帰って来たら「きっついわ〜、ピアノきっついわ〜」と言っていた。おっさんか。
そのきっついピアノの発表会が近い。発表会と言ってもホールとかでなくて、幼稚園内でするごく内輪のもの。
先日発表曲ももらってきた。キツイと言いつつ頑張り屋なのでなんだかんだと練習している。
『ウェンセラス王さま』というキャロルである。歌いながら弾いているのだが「ウェンセラスお〜お〜さ〜ま〜 っニコニッコさん〜っぽぉ〜」とキャロルと言うよりウェンセラス音頭である。
姉の子も別の場所だがピアノを習ってるので、発表会ってどんなカンジか聞いてみた。
「一応発表会だから、よそ行きのドレスみたいなの着せたんだけど。『自動車ゴーゴー』とか言う曲で、先生と連弾って形なの。…連弾っていうか、先生がボロロンボロロンすごい伴奏を弾いて、その隣りで隠れ桃尻(姉の子仮名)が「自動車ブッブー」の「ブッブー」の部分だけ「♪ドッドー♪」って弾くだけなんだよ〜もうおっかしくってさぁ〜」幼稚園の間はそんなものらしい。
先日も幼稚園の知人が「うちは先生は一緒に弾かないで子どもだけだけど、結構忘れる子も居て先生が裾から『レ!レよ!』とか言うほのぼのした感じだよ。」と言っていた。じゃあウェンセラス音頭でもいいか…。
その時に「娘下ちゃんもピアノかぁ〜。ピアノ高いでしょ〜?アップライト?」と聞かれた。
………え?うちのピアノは、あの本屋さんとかで¥4000くらいで売っている『名曲ピアノ絵本』である。あの二つ折りのピアニカみたいなのが入ってる。
あれ?みんな引いている…引き潮のようだ。ええ〜!?だって続けるかどうかもわからないのにピアノ買う!?
「あ、でもうちもしばらくオモチャのピアノ使ってたよ。すっごく小さいグランドピアノみたいなオモチャ。」フォローはありがたいがそれ楽器屋さんで3万円くらいしてた。オモチャじゃないから〜。
そうかーと思っていたら、ピアノ絵本にはドレミの音階シールが張ってあるので、幼稚園のピアノになると勝手が違うらしい。
頑張っているので思いきって買いました。電子ピアノ。スタンドのついた電子ピアノだが、そのオモチャのピアノと同じ値段でした(*´∀)ノ。+:°
でも前が二つ折りのピアニカもどきだったので、娘下は喜んでウェンセラス音頭を弾いている。


村上龍の『すべての男は消耗品である』のいくつだかで、天才についてうまいことが書いていた。
うまい事書いていた記憶があるのだが、内容はうろ覚えである。またか。スカスカ脳。
テニスのマッケンローには、例えればテニスのラケット型の穴が空いていて〜と書こうと思ったがうろ覚えの物を書いてもしょうがないのでやめる。
というか夕飯を作るタイムリミットを過ぎた。


凡才の日常も、結構一生懸命でたいへんだ。