ネリーのおやつ

ボッサリした日常をざっくりと ブログは短くオヤツ的なスナック感溢れるカンジで

恐怖体験

恐怖を感じて、悲鳴を上げる。上げるだろうか?
ホラー映画などでは、きゃーーーーっとかなり長く悲鳴を上げる。繰り返したりして。
キャーッって言う?
ワタシも、何回か(心霊でなく)怖い場面に遭遇した事はあるが、大抵は声が出ない。
「っっっっ!」ってカンジだ。
もしくは「うおっ」「わっ」とか、「キャッ」と言う言葉でもきゃあが出るまでには結構時間がかかる。キャーッは映画やTV、文章でもの演出の1つで日常使わない気がする。でも咄嗟に「きゃっ」と言う女性もいるよね。慣れだろうか。
まぁどうでもいいことなのだが、昨日、ワタシはその「っっ!」と息をのむ恐怖体験をした。


洗濯物は、怖い。
何年か前、ワタシは洗濯物をざーっと取り込んで、畳んでいた。
旦那さんのパンツを畳もうと手を伸ばした時、ブーーーーッブーーーーッという聞いた事のある恐怖音が……「っっ!」携帯ではなくて、羽音である。しかもものすごくでかい音。
スズメバチだろう。しんとした部屋の中、ブーーーーっという羽音とカチカチ言う警告音が響く。
まだ姿は見えないが、この最後の旦那さんのパンツの中に、絶対に、いる。
さっきまでののほほんとした昼下がりの洗濯物が、恐怖の洗濯物に。
ダンゴムシもトカゲも蛇も平気だが、ワタシは飛ぶものがダメなのだ。蛾とかハチとか。
どうしよう、コレがこの狭い部屋の中で飛び回ったら気絶する自信がある。一直線に飛んで来て刺されちゃったらどうしよう。
旦那のパンツを凝視すると、なんかもぞっと動いている…もうダメだ、むしろ気絶したい、その間に飛んで逃げてってくれないかハチさん…。いや気絶してる間に何回も刺されたら…ノン!
ワタシは台所に取って返し、できるだけ長い菜箸を持って来た。
パンツからはずっとブーーーッブーーーーッと羽音がしている。菜箸でつかんだ瞬間、飛んだら死ぬ、でもこのまま部屋に置いて逃げたとして、帰ってきて部屋のどこかにいたとしたらどっちにしてもアウトだ。考えただけでヘンになりそう。
変な汗出て来た。菜箸を持った手が震える。
ワタシは無言のまま何度もパンツとベランダに繋がる窓を見て、菜箸でパンツをつかむと窓に向かって放り投げた!パンツがベランダに着地する前にバンッと窓を閉める。そして走ってすべての窓を閉めた。
…勝った。
こんなに旦那のパンツをじっくり見た事があっただろうか、いや、ない。
窓のこちら側からベランダでくたっとなっているパンツを見ると、真ん中に、でっかいスズメバチがパンツにしがみついたまま、こっちにむかってブーーーーッと羽音を立てている。
結局、夜に旦那さんが帰ってくるまで、スズメバチはパンツにくっついて威嚇していた。
朝になっても、パンツにしがみついたまま、旦那さんが慎重にパンツごとビニール袋に入れる。そして、ゴミ収集車に運ばれて行った。
旦那のパンツから変なフェロモンが出ていたのだろうか。


そんなアホな体験をふまえて、昨日のワタシの恐怖体験を聞いてほしい。
昨日、やっぱりワタシは洗濯物を畳んでいた。
人は学習する生き物なので、あれ以来、ワタシは洗濯物を取り込む時、洗濯物をざーっと振る。
そして、畳み始めた。
娘上の、スカートに手をかけた時、
「っっ!」
なんかいる!!!!!
ピンクのスカートに、なんか茶色〜黒いモジャモジャ毛がビッシリ生えたものが!!!!!
こ、怖いがコイツは飛ばない…きっと。
見たくない、怖い!
恐る恐るスカートを持ち上げると

ん?
ズームアップ


ひっつきもっつきじゃねーか!
うわ〜ん、バカバカ!
帰ってきた娘上をこっぴどく叱り、ヤツの枕にひっつけてやりました。